子どもが中学生になると、
小学生の時にも増して
口答えが多くなりますよね?
その度にイライラしてしまいます。
小さい頃は、あんなに可愛かったのに…
子どもは中学生になると、
急に大人になったと感じるので、
子供扱いされるとよけいに反発するのです。
反抗はするし自己主張が強くなるくせに、
朝まだ自分で起きられなかったり、
忘れ物をしたり、
都合の良い時だけ親を頼るので、
イライラしてしまいます。
「なんで起こしてくれないんだよ!」
と、子どもに言われると、
「子どもじゃないんだから自分で起きなさい!」
と、突っ込みたくなりますよね。
そんな中学生の子どもに、
どのように付き合えば良いのか、
ここではお伝えします。
自立心は成長段階が健康である証
中学生の子どもはまだ子どもなのですが、
身体も心も大きく成長する時期で、
大人から自立したい気持ちが強くなります。
それは、成長段階が健康である証です。
ですので、こちらも小学生の時とは
違う対応をしなければなりません。
小学生の時は、学校の宿題や持ち物を
確認してあげていましたが、
中学生にはある程度任せて、
自分でやらせましょう。
あまり口出しをせずに、見守ることを心がけます。
子どもがうまく出来ない時もありますが、
出来ない自分に気づかせることも大事なことです。
出来なければどうしたら良いのか?
誰に頼ったら良いのか?
ということを自分で考えることも
大事なことです。
また、何かを伝える時には少しクールに
「自分で考えてやってね」
と、少し突き放したような言い方を
してみましょう。
まだ子どもではあるので、
大人扱いすることも難しいのですが、
大人扱いしているよう親が演じる
ことも大事なことです。
不機嫌の原因とその対処法
中学生の子どもは、
家で不機嫌なことが多いです。
こちらも疲れていると、
子どもの不機嫌にイライラしてしまいますよね。
ですが、中学生の子どもは日中、
学校でたくさんのストレスをかかえています。
それは第一に、
身体が大人になる変化をしていることへの
不安があげられます。
今までに経験したことのない感覚ですので、
体調不良にもなりやすいです。
第二に、学校の勉強です。
中学生になると、
急に授業の進むスピードが速くなります。
ノートをとるのも、
急いで書かないと追いつかないほどです。
算数が数学に変わると、記号などが出てきて、
混乱してしまう子どももいます。
勉強を理解できないままにしておくと、
今後もっと難しくなって、
ついていけなくなるのでは?
という不安が大きくなり、
また理解できず…悪循環です。
第三に、友達に『いじめられないか?』
という不安があげられます。
どんな子どもでも理由もなく、
いじめのターゲットになることがあります。
小学校の時と違い、
先生が教室にいない時間が増えるので、
教室で何が起きてもおかしくありません。
ヒソヒソと声が聞こえてくると、
誰かが自分の悪口を言っているのではないか?
と、いつも不安になるのです。
いじめは一度発生すると、
ターゲットが頻繁に変わり、
次いつ自分がいじめられてしまうのか
不安でいっぱいになります。
私が教育実習をしていた頃、
中学三年生は、どのクラスにもいじめが
存在している最悪な状況でした。
自分の子どもがこの学校に入ったら、
どうしたら良いのか不安になります。
このように、中学生は学校でのあらゆる
不安と緊張でストレスいっぱいなのです。
そう考えると、
家で不機嫌なのも理解できますよね。
子どもが家で不機嫌なのは、
日中たくさんのストレスをかかえているから
仕方ないと思うと、
少し理解できイライラしなくてよくなります。
子どもを心配して、
あれこれ聞きたくなってしまいますが、
それも少し我慢して、
子どもの様子を見守るようにしましょう。
子どもが不機嫌な時は、
あまり詮索しないよう心がけます。
顔色をうかがい過ぎることも
子どもは嫌がりますので、
そのように受け取られないよう注意が必要です。
子どもが落ち込んでいたりすると、
とても心配になり気になってしまいますよね。
ですが、あまり気にしていない素振りを見せ、
さりげなく子どもの好きなメニューを
夕食に用意し、子どもがリラックスできる環境に
整えておくと良いです。
子どもの方から語り出したら、
『これはチャンス!』と
逃さないよう丁寧に聴いてあげましょう。
この時に自分が疲れていると、
丁寧に集中して話を聴くことができないので、
母はいつも元気でいないといけません。
まとめ
子どもが反抗したり、
不機嫌になったりしてしまうのは、
中学生という困難に立ち向かっているからです。
私たち親は、寛大な心で、
まず受け止めてあげましょう。
そして、私たちにできることは、
家庭が快適で明るくホッとする場所で
あるように整えて維持することです。
そうすることで、
子どもは辛くても帰る場所があるのだと、
安心して学校生活を送ることができます。
もし学校に行きたくないと言うようになったら、
まずは無理に送り出さず、
この温かな家庭で充電させてあげましょう。
温かな家庭を築いていれば、
子どもが相談してくれるかもしれません。
その時は、じっくり耳を傾けて聴いてあげてください。
大人扱いしてほしい中学生ですが、
まだまだ子どもなのです。
甘えたり頼ったりできるのは、
最後は必ず親になります。
私たちは口を出さず見守りながらも、
頼られたら助けるスタンスを保つことが
大事なのです。