子どもが小学生になると、親は不安で一杯!!
勉強についていけるか?
友達はできるか?
いじめにあっていないか?
先生に怒られていないか?
心配し出すときりがないですよね!?
うちの子は緊張感が強く、幼稚園の頃から、
発表したり、初めての行事に参加したりということが
とても苦手でした。
入学式への出席も、
どの程度できるのか不安だったので、
『こんなことで相談しても良いの?』
と、とても勇気の要ることでしたが、
入学前に学校へ相談に行ったほどです。
相談して良かったと思うことは、
入学前から子どものことを色々な先生が
気にかけてくれたことです。
そして、入学式の会場を事前に子どもに見せ、
イメージを湧かせるお手伝いをしてくださいました。
おかげで、子どもも安心して入学式に臨めたので、
相談して本当に良かったです。
学校には担任の先生だけでなく、
カウンセラー、養護教諭、講師の先生支援員、
ボランティアスタッフ等、
さまざまな役割の大人がいます。
最近では、校長や副校長などの管理職も
子ども一人ひとりに挨拶をしたり、
授業観察をしたりと、子どもにとって
身近な存在となっている学校もあります。
家庭では抱えきれない問題や不安があれば、
どんどん学校に相談しましょう!
ここでは、学校への相談について
私の経験をお話しすることで、
勇気を出して相談することをおすすめします。
教員経験のある私の本音
ここでは、保護者目線ではなく教員目線として、
私が担任をしていた時のことをお話しします。
担任業務は本当にたくさんあり、
毎日夜遅くまで忙しく仕事をしていました。
ですが、この忙しさも全ては
子どものためなのです。
もし、クラスの子が登校を渋っていたり、
ケンカをしてしまったということがあれば、
どの業務よりも最優先に考えなくてはなりません。
それは、子どもを大切にするべき!
という根本的な考えはもちろんですが、
今動かないと問題は大きくなり、
もっと仕事が増えてしまう!
という理由もあります。
問題が小さいうちに解決しておかないと、
いじめなどの大きな問題になってからでは、
取り返しのつかないことになってしまいます。
ですので、保護者の方からの相談の電話は
本当にありがたいものでした。
学校では元気で過ごしている様子でも、
本当は不安やストレスで一杯な子どももいます。
特に、いつもニコニコ笑っている子どもこそ
本当の不安や悩みを隠している…
ということがよくあります。
保護者は子育てのプロですし、
特に自分の子どものことは一番良くわかっているので、
先生に『自分の子どものことを教えてあげる』
という目線でいて良いのです。
相談してくれると、担任もどのように
対応したら良いかが見えてくるので、
そういう意味で相談はありがたいのです。
『こんなことで相談していいのかな?』
と思うかもしれませんが、
小さなことでも気になれば相談するべきです。
後になって、
「あー、あの時、相談しておけば良かった」
と言うことになる方が問題なのです。
例えば、子どもが「学校でいじめられた!」
と打ち明けたとします。
さて、どう対応しますか?
私なら、まずはじっくり詳しく様子を聞きます。
「あなたがまた何か言ったんでしょ?」
とか、
「その子、本当に悪い子だね!」
などと、すぐに結論付けないようにします。
話を聞いてもらってすっきりする子どもや、
親に心配してもらいたくて、
そのように言ってくる子どももいます。
でも、話を聞いていく中で
子どももすっきりしていない様子があれば、
「どうしたら解決できるかな?」
「先生に相談できそう?」
と尋ねてみましょう。
もし、本人が先生に相談できないようであれば、
「心配だから、お母さんが先生と相談してみようか?」
と聞いてみます。
低学年なら、お母さんの力を借りてでも
解決したい子どもが多いです。
その場合には、解決するためのお手伝いと思って、
先生に相談するべきです。
子どもの力ではどうにもならないことに、
大人が頑張る姿勢を見せると
子どもは安心してくれます。
先生には『うちの子はこう言っていた』
と、話した内容をそのままお伝えし、
「子どもの言うことなので、
どこまでが本当かわかりません。
もし自分の子どもが、相手の子に何かひどいことを
言っていたらトラブルになってしまうし、
子ども同士で解決することが難しいようなので、
先生のお力をお借りできませんか?」
と、
あくまでも『子どもがトラブルを解決するために、
お力添えをお願いする』という立場で、
先生に相談してみましょう。
そのような言い方であれば、
とても教育的であるように伝わります。
親も子どもも必要!自分の不安を話せる相手
学校では、担任が一番子どものことを
わかっているか?というと、
そうでない場合があります。
わかってくれているのは、
例えば算数少人数のクラスの講師だったり、
保健室の先生だったり…様々です。
子どもは大人をよく見て、
自分を受け止めてくれそうな人に甘えるし頼ります。
なので、保護者が相談するのも、
必ずしも担任である必要はなく、
自分の子どもを理解してくれる人で良いのです。
ただし、担任がそのことを知らないと、
おかしなことになるので、
相談するときは担任を通しましょう。
「うちの子は、担任の先生に、頑張っていて
お利口さんなところを見せたいようです。
なので、よく保健室の先生に愚痴って、
お世話になっているようなのですが…
そんな子どもの様子を伺いたいので、
保健室の先生に相談させていただけますか?」
というように担任を傷つけない配慮も必要です。
学校で、子どもが頼れる大人を選ぶように、
保護者も頼れる大人を選んで良いのです。
担任ではラチがあかず、
どうしても相談したくないという場合には、
学年主任、管理職、というように、
自分の子どもを知っていそうな先生に
相談することもおすすめします。
問題が根深い場合には、
心理の専門家であるカウンセラーも良いですね。
相談する相手は相談しやすい人
と考えても良いはずです。
まとめ
子どもが小学校にあがると、
問題もたくさん出てきますよね。
学校の先生から電話がくる、なんてこともあります。
でも電話がくるということは、
子どものことをよく見て、
気にかけてくれているという証拠ですので、
構えなくても大丈夫です。
学校での様子を知るきっかけになり、
子どもの支援・指導の方法を
先生と一緒に考えていくことができます。
このようなチャンスを使って、
心配に思っていることをとことん相談しましょう。
誰でも、自分の子どもが『一番可愛い!』ですよね!?
その子どもを心配して当然なのです。
でも、心配しているだけでは解決できません。
子どものためにも、一人で抱え込まずに、
相談しやすい人にぜひ相談してみてください。